朝ぼらけ125号で紙面都合により掲載できなかった記事を掲載します。

福高バスケットボール部 特別クリニック

福高バスケ部後援会から同部の外部指導の委託を受けている高51回の鈴木豊人と申します。

2023年10月、NBAサンアントニオスパーズでトレーナーとして活躍していた山口大輔さんを,福高バスケ部にお招きし特別クリニックを行いました。
このクリニックで山口さんにお願いしたテーマは2つです。

1つ目は強いコンタクトが出来る身体の使い方です。バスケットボールは見た目以上にプレイヤー同士のぶつかり合いが生じるスポーツです。プレーの質の向上はもちろん怪我の予防の観点からもコンタクトに強い身体操作が求められます。
山口さんには力の伝え方と足裏3点での荷重のポイントを教わり、実践的に練習していきました。

2つ目はコミュニケーションの活性化です。攻守の切替が早い上、プレー毎に時計が止まらないバスケットボールでは選手間のコミュニケーションが勝敗の重要な割合を占めます。その活性化に3つのC(Challenge,Care,Communication)をキーワードに行動することを教わりました。
今回はあえて福高の男女バスケ部だけでなく、香住丘高校男子、某中学校女子と性別や年代が違う選手と合同でクリニックを行うことでチャレンジの幅を広げる試みをしました。最初は戸惑っていた生徒たちですが、高校生を皮切りに徐々に全体へとコミュニケーションの輪が拡がりました。

このプログラムを通して福高生たちが主体的に中学生に声をかけ、男女の体力、体格差を埋める工夫を考えるなどリーダーシップを発揮し成長していく姿がとても印象的でした。福高バスケ部OBとして、現役の生徒たちにこのような機会を今後も提供していけるよう尽力していきたいと思います。